XG音源のエフェクトを手軽に使う†前提†Museは演奏を開始する際、必要最低限の音源初期化のメッセージを送出しています。大雑把に言えば音源へ GSリセットなどの送信を行っていて、XG音源が GSリセットを受信した場合は「TG-300Bモード」という GS互換モードに自動的に切り替わります。 なぜ手軽か†XG 音源にてエクスクルーシブを使いたい場合は「*DATA ""」を記述した後に XGリセット「*POOL "43,10,4C" *DATA "00,00,7E,00"」を XG 音源へ送信するのが正当なのですが、これにより Muse 特有の便利な機能がいくつか使えなくなってしまいます。 たとえば XG音源でバリエーションエフェクトを使いたい時などにはエクスクルーシブメッセージにて XGリセットを音源に送信することになりますが、その代償として ROOMコマンドによってのリバーブ&コーラスの設定が出来なくなってしまうのです。 しかし、XG音源の豊富なエフェクト群を眠らせておく手はありません。 実現方法†方法は意外にカンタンです。 ■「*DATA ""」を記述しない(Muse の初期設定を保持させる) ■「*DATA "00,00,7E,00"」を記述しない( XG リセットを送信しない) ■「*POOL "43,10,4C"」とだけ記述する( YAMAHA ID を記憶させておく) ちょっと XG 音源をダマすような方法ですが(汗)、 バリエーションエフェクト設定の記述例†バリエーションエフェクトは「インサーションエフェクト」として使う場合と「システムエフェクト」として使う場合とがあります。 ■インサーションエフェクトとして使う場合(任意の1メンバーに有効のエフェクト) *POOL " 43,10,4C " ;YAMAHA ID~ *DATA " 02,01,5A, 00 " ;インサーションエフェクトで使う(00)※1 *DATA " 02,01,40, 49,00 " ;エフェクト選択(49,00 = DISTORTION )※2 *DATA " 02,01,5B, 00 " ;エフェクトをかけるメンバーを選択(00 =Aメンバー) ■システムエフェクトとして使う場合(全メンバーに有効のエフェクト) *POOL " 43,10,4C " ;YAMAHA ID *DATA " 02,01,5A, 01 " ;システムエフェクトで使う(01) *DATA " 02,01,40, 14,00 " ;エフェクト選択 (14,00 = KARAOKE1 )※2 ;メンバーごとに X94= **(値) でエフェクト量を調節する ※3 ※1. 初期値は「 00 (インサーション)」なので、書かなくても良いです。
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