YAMAHA製ソフトウェア音源。
ほぼ、MU50と同等の波形を持っている。
V3では、Windows98,Meの対応となっている。波形容量は2MB
ただし、一部サウンドカードにバンドルされていたものにはXPなどに対応しているバージョンも存在する。
V4では、Windows2000,XPに対応している。波形容量は4MB
S-YXG50はXG音源なのでXGモードで使ってこそその真価が発揮できる。S-YXG50をXG音源として使用するためのガイドラインが以下のリンクである。
S-YXG50活用ガイドライン
最近のパソコンにプリインストールで付属してくる音源はたいてい「Microsoft GS Wavetable SW Synth」、通称「MSGS」ですが、あまり音質も良くなければ、GS音源向きデータとの相性もそれほど良くありませんし、XG音源向きデータとの相性はさらに良くありません。
本書でご紹介する「S-YXG50」はMSGSよりも音質が良く、GS音源向きデータとの相性はそこそこに、XG音源向きデータとの相性はとても良い、すばらしい音源です。この音源は、かつては5000円で販売されていましたが、今は無料でダウンロードし、使用することができます(ただしWindows9xには非対応、Windows2000やWindows XPなどのNT系のOSが必要)。本書はこの音源について導入方法からバージョン間の差異に至るまで、幅広い情報を提供します。本書がMIDIによる音楽の世界をよりいっそう楽しむための助けになれば幸いです。
本書の説明は2006年4月現在において、Windows XPで作業を行ったものを示しています。~環境の違いによっては説明と合わない部分があるかと思いますが、基本的な流れは大して変わらないはずなので、適当な解決策をお探しください。また、一連の導入作業には管理者権限を要します。
ダウンロードはWindows Update(Windows Updateカタログ)から行うことができます。
1,Windows Updateへ接続します。
2,「管理者オプションの使用」から「Windows Updateカタログ」に接続します。
3,「ハードウェアデバイスのドライバの更新を探します」。ハードウェアカテゴリには「サウンド」を選択します。
4,「製造元名」には「Yamaha」を、「オペレーティングシステム」にはインストール作業を行うプラットフォーム(もしくはそれにもっとも近いもの)を、そして「言語」には「英語」を選択し、製品を「検索」します。
5,「サポートするハードウェア」に「YAMAHA XG WDM SoftSynthesizer?」と書かれているものがS-YXG50なので、これをダウンロードに「追加」します。3.9MBと2.1MBの、サイズの異なる2つのパッケージが存在していますが、両方を追加します。
6,「ダウンロードバスケットに移動します」。そして「ダウンロード先を入力または参照します」。そして「今すぐダウンロードする」を押す(ボタンを押す前にウィンドウのポップアップを許可しておきましょう)。
7,ポップアップウィンドウが表示されるので、書かれている項目に「同意します」。するとダウンロードが開始されますので、あとは作業が完了するのを待つのみです。
1, ダウンロードしたキャビネットファイル(*.cab)を適当なフォルダに展開しておきます(キャビネットファイルなので、特にアーカイバをインストールしていない場合でも展開できます)。
2, 「コントロールパネル」を開き、「プリンタとその他のハードウェア」を選択し、左側「関連項目」にある「ハードウェアの追加」を選択します。「ハードウェアの追加ウィザード」が現れたら、「次へ」進みます。
3, 「既にこのハードウェアをコンピュータに接続していますか?」と尋ねられるので、「はい、ハードウェアを接続しています」を選択し、「次へ」進みます。
4, 「インストールされているハードウェア」の一覧から「新しいハードウェアデバイスの追加」を選択し、「次へ」進みます。
5, インストール方法に「一覧から選択したハードウェアをインストールする(詳細)」を選択し、「次へ」進みます。
6, インストールするハードウェアの種類に「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ」を選択し、「次へ」進みます。
7, デバイスドライバの選択画面が表示されるので、「ディスク使用」を選択します。「製造元ファイルのコピー元」を「参照」して、はじめにキャビネットファイルを展開したディレクトリ(本書では2つのパッケージをダウンロードしましたが、ここではサイズの小さい「1415885」の方)を選択して「OK」し、「次へ」進みます。
8, ファイルがコピーされ、ドライバがインストールされますので、ハードウェアの追加ウィザードを「完了」します。
これで音源が使用可能になりましたが、続けてよりサンプリングレートの高い音色ファイルと、体験版のパッケージに含まれるコントロールパネルの、追加インストール作業を行います。
以上でインストールは終了です。S-YXG50はこのMIDIデータをおおよそこのように演奏するはずです。データが演奏されない場合は、プレーヤーやシステムの設定を確認してみましょう。正常に音源がインストールされているならば、一度音源の設定をしておくと良いでしょう。音源の設定は「コントロールパネル」から「サウンド、音声、およびオーディオデバイス」を選択し、「XG Synth Driver」を開き、表示されるダイアログの「詳細設定」タブで行います。
安全でスマートなアンインストール方法は提供されていないため、基本的には音源が不要になってもアンインストールは行わないことを強く推奨します。別バージョンのS-YXG50に差し替えたい場合、「S-YXG50アンインストールマネージャ」で構成ファイルの削除や、「デバイスマネージャ」でデバイスの削除を試みると良いでしょう。このとき、WindowsMe?以降では一時的にシステムの復元を無効にすることをおすすめします。
初期状態のままでは持てる能力を発揮しきれないため、インストール後に音源の設定を行うことをおすすめします。本書の説明ではインストールマネージャを用いてコントロールパネルを追加インストールしているため、設定はコントロールパネルから行えます。設定できる項目は以下の通りです。
項目名 | レジストリエントリ名 | 値の説明 | デフォルト値 | 体験版デフォルト値 |
最大同時発音数 | poly | 24,28,32,48,64,96,128から選択 | 32 | 64 |
ウェーブテーブルのサイズ | waveset | 0なら2MB、1なら4MB | 0 | 1 |
最大CPU使用率 | cpuload | %単位、40,50,60,70,80,90から選択 | 70 | 50 |
リバーブ | reverb | 0で無効、1で有効 | 1 | 1 |
コーラス | chorus | 0で無効、1で有効 | 1 | 1 |
バリエーション | variation | 0で無効、1で有効 | 1 | 1 |
音質 | fs | 0で11kHz、1で22kHz、2で44kHz | 1 | 2 |
タスクトレイアイコン | taskbar | 0で非表示、1で表示 | 0 | 1 |
ウェーブテーブルのサイズ設定は、2MBと4MB両方のウェーブテーブルがインストールされている場合にだけ表示されます(本書ではインストールマネージャが音色ファイルの追加インストールを行っています)。なお、これらの設定は「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet?\Control\Class\{4D36E96C-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\????」内(????は可変の数値、「MatchingDeviceId?」の値が「sw\{cea6a804-0f0c-4fcf-b30f-cc12d19d3e88}」のキー)の「sxgsetup」キー内に保存されます。
詳しくは http://d.hatena.ne.jp/GOCHA/20060426#p1 を参照してください。
項目 | 仕様 |
音源方式 | ウェーブテーブル合成 |
最大同時発音数 | 128音 |
音色数 | 676楽器音+21ドラム/SFXキット(XGモード: 480楽器音+21ドラムキット/SFXキット) |
フィルター | 各音毎の時変動フィルター |
エフェクト | リバーブ11種類、コーラス11種類、バリエーション43種類 |
サンプリング周波数 | 44kHz/22kHz/11kHz |
対応MIDIフォーマット | XG/GM1/GM2/TG300B |
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