[[Museテクニック]] *概要 [#la848a5e] Museに“Virtual MIDISynth”を導入すると、Museの音源メニューからサウンドフォントを切替えて活用することができるようになる。~ 初期化ファイル(muse.ini)の“#SF”項に記述したサウンドフォント格納フォルダにあるフォントが、音源メニューにすべて列挙されそこから平易に選択できる。~ ~ ただし、この方法だと“Virtual MIDISynth”が持つ以下の機構を利用できない。~ -複数のサウンドフォントで鳴らす。~ -発音に関する各種パラメータを調整する。~ これらの機構もフル活用可能とするために、 Museでは“Virtual MIDISynth”のコンフィグファイル自体を読込む機能を持っている。~ *コンフィグファイルとは [#y28e2efc] コンフィグファイルとは、“Virtual MIDISynth”にサウンドフォントの所在パスや発音に関する各種パラメータを伝えるためのテキストファイルである。~ Museにコンフィグファイルを認識させる方法は、コンフィグファイルをサウンドフォントと同一のフォルダ(つまり“#SF”項に記述したフォルダ)に格納するだけである。~ コンフィグファイルの拡張子は(.conf)に規定されているが、ファイル名は任意のため複数のコンフィグファイルを用意できる。~ 次回のMuse起動から、格納フォルダに存在するコンフィグファイルが、音源メニューに表示されるようになる。 *コンフィグファイルの書式 [#k9d79991] 主な指定書式は以下の通りである。 [SoundFonts] ; 読み込ませるSoundFontを記述 sf1=D:\hoge1\hoge2\hoge3\xxxA.sf2 sf2=D:\hoge1\hoge2\hoge3\xxxB.sf2 sf3=D:\hoge1\hoge2\hoge3\xxxC.sf2 [Mixer] ; 1にしたチャンネルをミュートにする(Museとの対応は、 ABCDEFGHIZJKLMNO) ChannelMute=0000000000000000 ; チャンネル毎の音量を調整する(強いて有益なのは、10個目のドラム音量) ChannelVolume=100;100;100;100;100;100;100;100;100;100;100;100;100;100;100;100 ; 再生時の音量 MasterVolume=100 ; 再生時、Midiミキサーのウィンドウを開くなら1 AutoOpen=0 [Advanced] ; 特定のオーディオデバイスで再生する場合(デバイス番号) OutputDevice=0 ; ハードウェアミキシングを有効に(0:しない 1:する) EnableHardwareMixer=0 ; メモリにsoundFontをプリロード(0:しない 1:する) PreloadSoundFont=0 ; プロセスの優先度をリアルタイムに(0:しない 1:する) RaiseProcessPriority=0 ; Reverbの最大値(0〜127) ReverbLevel=127 ; Chorusの最大値(0〜127) ChorusLevel=127 ; Reverb,Chorusの上書き(0:しない 1:する) ReverbChorusOverride=0 ; 同時発音数(16-1000) MaxVoices=128 ; 発音応答速度(0-1000msec, 推奨値=250) AdditionalBuffer=500 ; Sinc補間を(0:しない 1:する) SincInterpolatedMix=1 ; モノラル出力(0:しない 1:する) DisableStereo=0 ; 8bit出力(通常は16bit出力)(0:しない 1:する) Force8BitSamples=0 ; インジケーター非表示(0:しない 1:する) DisableVUMeter=0 ; サンプリングレイト(通常 44100) OutputSampleRate=44100 この書式に基づき、好みのコンフィグファイルをいくつか用意しておけば、 Museで“Virtual MIDISynth”が持つきめ細かな調整をすべて実施できることになる。~ *複数サウンドフォントの指定方法 [#e406cb56] [SoundFonts]セクションで、sf1=,sf2=,sf3=・・・とサウンドフォントを行単位に記述していく。(絶対パスで記述する)~ この指定順に、サウンドフォントがオーバーライドされていく。~ オーバーライドとは、例えば sf1= で記述したサウンドフォントの音色番号と等しい番号が、 sf2 = で記述したサウンドフォントにも出現した場合、sf1のその音色データがsf2のデータで上書きされる処理である。~ したがって、後に記述したサウンドフォントほど優先度が高いことになる。~ もちろん、後続のサウンドフォントにはない音色ならば、それよりも前に指定したサウンドフォントの音色が そのまま採用される。