[[Muse]]

*ドラムメンバーを増やす [#u616bd3a]


ドラムセットはそのメンバーの音色(P)で指定できますが、ドラムを担うメンバー
がZメンバー1人では、同時に異なるドラムセットを鳴らすことができません。~
そのためには、もう1人ドラマーをアサインする必要があります。この様な場合に
DRUMコマンドを利用すると、A〜Oまでのメンバーの内、誰か1人をドラマーとして
転向させることができます。

この指定はDRUMコマンドのパラメータに、転向させるメンバーを与えて行います。~
与えられるメンバー記号は A〜O の15メンバーの内のいずれか1つです。~
例えば、メンバーHさんをドラマーに転向させる場合は、以下のように記述します。~

 *DRUM "H"

DRUMコマンドも、HEADコマンドと同様に、1つのMuseファイルに唯一つ記述します。
ファイル中のどの位置に書いても構いませんが、複数記述することはできません。
このことは、ドラマー転向に関して次の制約があることを表しています。~

-ドラマーへの転向は一人だけで、しかも一回だけである。
-演奏の途中で、楽器を持替える様に転向させることはできない。

どの位置にDRUMコマンドを記述したとしても、指定メンバーは最初からドラマーと
して演奏に参加します。

*ドラムロールの響きを向上させる [#zc017cf2]

スネアロールやシンバルロールなどを演奏させると、まるで機関銃を放ったかのよ
うなブツブツした音になってしまう場合があります。これは、同音連打に対する音
源の設定によります。同音連打とは、同一音程の音を連続して鳴らすことを言い、
ドラムでは、ロール奏法としてよく出現します。通常MIDI音源では、同時発音数不
足を警戒し、特にドラムメンバーに対して同音連打の際に直ぐに前の音を止めてし
まう設定になっています。このためにブツブツした機関銃音になってしまうのです。

既に(3-7)でご紹介したドラム転向コマンド *DRUM を使って、このロール残響の制
御を行うことができます。ロール残響は、0,1,2 の3つのレベルで指定します。

 0:同一音の重なりを一切認めないレベル
 1:適度な重なりを認め、同時発音数不足もそれなりに押えるレベル
 2:完全に重なりを認めるレベル

これらのレベル値を、*DRUM のパラメータで記述したドラムメンバー記号に添える
ことで響きの制御を行います。例えばドラム転向させたHメンバーをレベル2の響
きに指定したい場合は、以下のように記述します。

 *DRUM "H2"

ドラム専属のZメンバーにもこの指定を行いたい場合は、パラメータ部分に同一形
式で列挙記述します。もちろんZメンバー単独での指定も可能です。

 *DRUM "H2 Z1"    ←ドラム転向とロール残響を一気に指定
 *DRUM "Z2"       ←Zメンバーにロール残響を指定

なお、レベル値を添えない場合は、音源自体のデフォルトのレベルが採用されます。

**音源のデフォルトのレベル値 [#pc51b0a3]
***SC-8850 [#l467a83e]
ドラムマップにSC-8850マップ、SC-88Proマップ、SC-88マップ指定時はレベル1~
ドラムマップにSC-55マップ指定時はレベル0
***SC-88Pro [#wc79a94f]
ドラムマップにSC-88Proマップ、SC-88マップ指定時にはレベル1~
ドラムマップにSC-55マップ指定時はレベル0

**注意 [#pd1a18eb]
一般的な音源のデフォルトは、Zメンバーがレベル0、その他のメンバーは
レベル1に設定されているようです。レベル2にする場合は同時発音数不足
にご注意下さい。

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