Museテクニック

ピアノについて

ピアノは音域がかなり広く、ピアノ単独でも多くの楽曲が作れるほど、使い勝手がいい。
それは打ち込みにおいても同じで、ピアノ独唱はもちろん、楽曲の中にピアノを盛り込む事で、低音部から高音部まで担う事ができる。

一般的なピアノの強弱について

ピアノは強弱が一定だと演奏が無機質になってしまう。特に独唱で強弱が一定なのはあってはならない、とも言える。
ピアノは普通、弾く指や演奏者の感覚により強弱が決められるので、1音単位での強弱の変化が望まれる。そこで、w(アクセント)を活用する。

 #A1
 o5 d8>drmfsls <d>drmfsls fmrfsfm>c <d1
 o5 w+21d8>w-27dw-19rw-10mw-2fw+7sw+16lw+4s <w+22d>w-12dw-23rw-34mw-13fw+4sw+21lw-19s w+9fw-7mw-23rw+10fw+22sw+5fw-10m>w-23c <w+10d1

通常、ドレミファソラシ や、 ドミソシレ などのように、一定の規則で音を高くしたり低くしたりしながら奏でる時には、強弱は徐々に強くなるか、徐々に弱くしていくと効果的である。
またある程度まで上がった後逆方向に指を動かす場合には、僅かに音を強めるか、音を弱める事が多い。
一度手や指が鍵盤から離れるような場合には、それまでの強弱とは違う強さまたは周期で演奏を始めると、手の動きを表現しやすくなる。
ここで徐々に変化とあるが、v100:1 などのように遅延効果を使ってはならない。遅延効果では人間らしい指の動きは再現できない上、本来、人が感じる音量の増減は対数的変化であるため、線形変化では急に音量が変わったように聴こえてしまう可能性がある。

装飾としてのピアノの強弱

ピアノを別の楽曲に装飾として用いる場合、一般的に高音部は弱めに、低音部は強めに奏でる。
高音の音が大きいと強く主張し過ぎ、楽曲の雰囲気を台無しにしてしまう。一方で低音部の音が弱いと完全に隠れてしまう。
ベースやギターなど、同じ弦楽器が含まれている曲では、それぞれの音に干渉しない演奏が求められる。ベースが低音でギターが高音部なら、ピアノは中央または高音部で弱めに演奏し、低音部を演奏してはならない。

ステレオサンプリングのピアノを作る

上位のハードウェア音源には、音に広がりのあるステレオ音色があり、主に独唱で絶大な効果を発揮する。
それらの音源が無い環境でこれを再現しようとすると、同じ演奏のメンバーを2つ用意し、左右から鳴らす事で実現できる。

#A0@ P1 S+63 V100 X101=0 X100=1 X6=66 X38=0 X101=127 X100=127
#B0@ P1 S-34 V100 X101=1 X100=0 X6=62 X38=0 X101=127 X100=127
_4%

#A1  o5 w+21d8>w-27dw-19rw-10mw-2fw+7sw+16lw+4s <w+22d>w-12dw-23rw-34mw-13fw+4sw+21lw-19s w+9fw-7mw-23rw+10fw+22sw+5fw-10m>w-23c <w+10d1
#B1  o5 w+21d8>w-27dw-19rw-10mw-2fw+7sw+16lw+4s <w+22d>w-12dw-23rw-34mw-13fw+4sw+21lw-19s w+9fw-7mw-23rw+10fw+22sw+5fw-10m>w-23c <w+10d1

上の例では、ファインチューニングを使用する事で、同一の音でも中央に音が寄らないように工夫している。ただし、音が多少左右に揺らいでしまう問題がある。
音源によっては、P1/0 P1/16の二つのピアノを組み合わせたり、周波数加工(Q=.)を用いる事で、ファインチューニングを用いずに広がりのある音が作れる。

また先述のステレオサンプリングのピアノでは、一部の音は自動的に左や右側から鳴るように設定されている。
これを実現するには、該当部分の音の強弱をばら付かせる事で行う。強弱値の大きい方に音が寄るので、組み合わせて使えば、左右の音位置を自在にコントロールする事ができる。


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Last-modified: 2020-07-24 (金) 07:53:22